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■平成15年度「リサイクル技術開発本多賞」授賞式
 長年廃棄物リサイクルの分野に携わってこられました元大阪市立大学工学部教授、元(財)クリーン・ジャパン・センター参与 故本多淳裕先生のご提案とご好意により、リサイクル関連開発に従事する研究者・技術者等への研究奨励を目的として、平成8年度に「リサイクル技術開発本多賞」が創設されました。以来回を重ね、平成15年度で8回目の表彰となりました。
 「第8回リサイクル技術開発本多賞」は、平成15年7月7日から9月29日までの期間で募集が行われ、計12件の応募がありました(研究報文7件及び技術報文5件)。これらに対し、当センター内に設置された選定委員会において、報文評価、業績評価、推薦者評価を踏まえた厳選なる審査が行われました。その結果、研究報文及び技術報文について、それぞれ下記の1件が選定されました。

研究報文名「活性金属蒸気を利用する貴金属の高効率分離・回収プロセスの開発」
グループ申請代表者 東京大学 生産技術研究所 岡部 徹 氏

技術報文名「スチールグリッドを利用した小型遠心式ブラストシステムによる産業廃棄物削減技術」
グループ申請代表者 中部電力株式会社 電力技術研究所 伊藤 博之 氏

 表彰式は、平成16年1月26日、大阪にて開催されました特定非営利法人資源リサイクルシステムセンター主催「第11回資源循環技術研究発表会」の場を借りて行われ、財団法人クリーン・ジャパン・センター理事長三村清より、各受賞者に表彰状と副賞が授与されました。

■EUビジネスマン研修プログラム(ETP)第21期研修生受入れ
 欧州委員会は経団連(現日本経団連)の協力のもと、EU企業の対日活動を支援する目的で「EUビジネスマン日本研修プログラム(ETP = The Executive Training Programme in Japan)を1979年9月より実施しています。
 当センターは、昨年は9月1日から11月18日までの約3ヶ月間、第21期生Mr. B. Buckmann(ドイツ)を受け入れ、わが国の循環型社会構築に向けた政策的、技術的諸課題について関連する機関と討議する機会を設けるとともに、取組みの状況を実際に見学するなど、さまざまな角度から研修していただきました。この研修を実施するに当たり、関連機関の方々には多大な協力をいただきました。誌面を借りてお礼申し上げます。



 経済産業省と当センターは、廃棄物の発生抑制、再使用、再利用に寄与する優れた技術、装置の開発等の事業の奨励・普及を目的として、それらを広く公募・発掘し、表彰致しました。
 公募の結果、総数で16件17社から応募があり、審査委員会での厳正な審査を経て、この中から経済産業大臣賞1件2社、経済産業省産業技術環境局長賞2件2社、財団法人クリーン・ジャパン・センター会長賞3件3社、奨励賞3件3社、合計9件10社を表彰することになりました。なお、表彰式は3月9日法曹会館(東京)で行われ大臣賞は、江田康幸経済産業大臣政務官より授与され、受賞者を代表して、ソニーケミカル株式会社代表取締役社長が謝辞を述べられました。

平成15年度 資源循環技術・システム表彰受賞一覧

■経済産業大臣賞(1件2社)
受 賞 テ ー マ 受 賞 企 業 名
◇エッチング用塩化第二鉄使用済み溶液の循環システム ソニーケミカル株式会社 根上事業所
東亞合成株式会社 名古屋工場

■経済産業省産業技術環境局長賞(2件2社)
◇しょうゆ醸造副産物の養殖魚用飼料への利用開発 キッコーマン株式会社 研究本部
◇石炭灰の建設資材への有効利用促進に関する取り組み 四国電力株式会社

■財団法人クリーン・ジャパン・センター会長賞(3件3社)
◇砂化ガラス入り再生加熱アスファルト混合物の製造及び循環再生技術 八戸リサイクルセンター株式会社 五戸アスコン工場
◇紙管(コア)のない自動梱包機用結束バンド「コアレス」の開発 積水樹脂株式会社
◇廃タイヤマテリアルリサイクル 株式会社 新生ゴム

■経済産業省産業技術環境局長賞(2件2社)
◇現場再生工法を用いたガス導管工事におけるアスファルト廃棄物の発生抑制 東京ガス株式会社
◇梱包材リユースシステムの構築 トオーショウロジテック株式会社
◇未使用返品照明器具の回収とリサイクル 松下電工株式会社照明分社照明リサイクルセンター

※詳細はCJCホームページ(http://www.cjc.or.jp)をご参照下さい。

クリーン・ジャパン・ニュースレター No.7 2004.33

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