cjc | 8月号-4
 
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行政・政策動向(法令・制度)

平成21年版環境・循環型社会・生物多様性白書について
 「地球環境の健全な一部となる経済への転換」の発行
 政府は、6月2日、平成21年版環境・循環型社会・生物多様性白書を閣議決定しました。
 本年の白書は、環境白書、循環型社会白書に、今年から作成することとなった生物多様性白書を加えた3つを統一したテーマの下で一冊にまとめて公表されています。
 世界が不況に直面し、環境対策を活かした経済対策を進めようとしている中で、今こそ、環境と経済が持続的に発展する社会をつくるべきであり、世界の価値観や取組をそのような方向へリードしていくチャンスであることが強調されています。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=11203

レアメタル確保戦略が策定されました
 金やパラジウムなど貴重な金属の「レアメタル」は、携帯電話や液晶テレビなどの家電製品や、今後の普及が期待されているハイブリッド車の蓄電池やモーターのほか、太陽光パネルなどの再生可能エネルギー分野での需要拡大が見込まれており、その確保は喫緊の課題となっています。
 資源エネルギー庁の総合資源エネルギー調査会鉱業分科会は6月3日、レアメタルを確保していくための戦略案をまとめました。7月11日までの意見募集を経て7月28日に正式決定されました。
 戦略では、レアメタルを確保していくために、1)海外資源確保、2)携帯電話や小型家電などのリサイクルシステムの構築、3)代替材料の開発、4)レアメタルの備蓄の4つの柱を掲げています。
 リサイクルを拡大するために、資源有効利用促進法を活用してリサイクルに配慮した製品設計段階での取り組みを進めることや、事業者の自主的な取組を促進することを目的として、事業者が廃棄物処理・リサイクルに関して取り組むべき事項を品目別、業種別に整理したものであり、デジタルカメラの効率的なリサイクル・システムの構築に当たっては、事業者による自主回収スキームを立ち上げるべく、廃棄物処理・リサイクルガイドラインによるルール化の検討を行うべきとしています。
http://www.meti.go.jp/press/20090728004/20090728004.html

第171回国会(通常国会)で成立した法律
 7月21日に閉会した第171回国会(通常国会)で成立した環境・リサイクルに関連のある主な法律は、次のとおりです。
 なお、海岸漂着物等の処理等の推進に関する法律、バイオマス活用推進基本法はいずれも議員立法です。
成立した環境・リサイクルに関連のある主な法律
土壌汚染対策法の一部を改正する法律
石油代替エネルギーの開発及び導入の促進に関する法律等の一部を改正する法律 *1
エネルギー供給事業者による非化石エネルギー源の利用及び化石エネルギー原料の有効な利用の促進に関する法律
美しく豊かな自然を保護するための海岸における良好な景観及び環境の保全に係る海岸漂着物等の処理等の推進に関する法律 *2
バイオマス活用推進基本法 *3
*1「非化石エネルギーの開発及び導入の促進に関する法律」を名称変更したもの
*2 衆議院環境委員長提案
*3 衆議院農林水産委員長提案


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