レアメタルリサイクル/産業環境管理協会/資源・リサイクル促進センター

(一社)産業環境管理協会 資源・リサイクル促進センター

レアメタル確保のために必要なこと

レアメタルは、希少性や偏在性が強く、生産国の輸出政策、主要生産施設の状況等の影響を大きく受け易く、その安定確保が難しくなっています。
また、ベースメタル等の副産物として産出される場合が多く、主産物であるベースメタルの生産動向等の影響を大きく受け易いといった特殊性も有しています。

近年、中国、インド等をはじめとした世界経済の発展を背景に、レアメタルの消費は世界的な規模で拡大しました。そのためレアメタルの国際需給は逼迫し、多くのレアメタルの価格は高騰しました。
(2008年上期頃にピーク)その後、世界的な景気悪化により大幅に価格が下落しました。

このようにレアメタルの価格は、不安定であり、中長期的には需要の増大により再び上昇傾向で推移するとみられています。
また、資源国における資源ナショナリズムの台頭や、2010 年9月に発生した尖閣諸島沖中国漁船衝突事件をめぐって、中国が我が国に対して事実上のレアアース輸出禁止措置を行ったように、一部の国では戦略物資と位置づけ輸出抑制等の国家管理を強める等、レアメタルの供給環境には不安定な要素が多くなっています。

さらに将来には、国際的な需給逼迫や供給障害が発生する可能性も懸念されており、安定供給確保の重要性がますます高まっています。

わが国ではレアメタル確保の課題解決のために、次の4つの施策で戦略的に取組んでいます。

1.海外資源確保

近年、わが国企業の取組が進んでいますが、資源探査のリスク、国際的な資源権益獲得の競争激化、資源ナ ショナリズムの台頭、投資規模の増大等の課題に取り組んでいく必要があります。

2.リサイクル

わが国は世界有数のレアメタル消費国であるので、国内で発生する使用済み製品等を資源と捉え、レアメタ ルを回収するために、回収システムの整備、抽出技術の開発等に取り組んでいく必要があります。

平成20~22年にかけて「使用済小型家電からのレアメタルの回収及び適正処理に関する研究会」が開催され、リサイクル検討優先鉱種として14鉱種(W, Co, Li, In, Ga, Ta, La, Ce, Nd, Sm, Dy, Eu, Tb, Y)が選定されました。

その14鉱種のうち、既に工程内リサイクルが相当程度進んでいる鉱種、現時点でリサイクル技術の目処 が立っていない鉱種等を除いた5鉱種(W:タングステン、Co:コバルト、Ta: タンタル、Nd: ネオジム、Dy:ジスプ ロシウム)については、リサイクルを優先的に行うべき鉱種として具体的検討が進められています。
(参考:経済産業省 レアメタルのリサイクルに係る現状 2011年11月レアメタル・レアアース(リサイクル優先5鉱種)の現状 2014年5月

当ホームページではこれらリサイクル優先5鉱種を対象としています。

3.代替材料開発

ナノテクノロジー等我が国の先進的技術による代替化が期待されており、わが国の技術の叡智を結集して取り組んでいく必要があります。

4.備蓄

需給動向の情勢を踏まえて強化に取り組んでいく必要があります。

レアアース生産国と生産量の推移 (出典)MineralCommoditySummaries

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