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本事業は再資源化処理が困難とされてきたカーペット廃棄物の資源有用性を見出し、技術確立を進め採算性を考慮に入れた再資源化活動を行うこととし、循環型社会形成に大きく寄与することを目的としています。
 本実証プラントは工程内に粉砕機、微粉砕機、押出機、造粒機、分離機などの設備を有しており、自動車用カーペット廃棄物と一般市販カーペット廃棄物を処理し、再資源化品を製造することができます。それら再資源化製品の一つである再資源化ペレットはカーペットの裏面層である熱可塑性樹脂への添加が可能であり、この再資源化ペレットの販売による収益を主に実証プラントを運営し、平成13年4月の稼動開始から約500トンの廃棄物処理を行い、実証実験を進めると共に、環境負荷低減に取り組んできました。
 再資源化技術については、繊維と熱可塑性樹脂の複合体であり、複雑で多種多様な構造を有するカーペット廃材から、繊維、樹脂それぞれの特徴を有する再資源化品を製造する技術の確立に努めてきました。特に、繊維と樹脂を押出混練処理した再資源化品における化学繊維と熱可塑性樹脂の相溶性の研究を進め、加工条件別の樹脂中での繊維分散状態の観察と素材としての物性(機械的性質、可塑化流動性など)を調査し、その技術を確立してきました。この技術がカーペット業界のみならず、繊維、プラスティックなど幅広い分野で活用できるよう、循環型社会形成のため今後も実証実験を進めていく予定です。




クリーン・ジャパン・ニュースレター No.3 2003.15

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