スーダンのごみの種類(しゅるい)、ごみ問題(もんだい)

　レポーター： JICA　森　達朗 さん　（2021年執筆）

家庭(かてい)から出(で)たごみは、どんな種類(しゅるい)があるの？

正確(せいかく)なデータはありませんが、スーダンの家庭(かてい)からは生(なま)ごみが一番(いちばん)多(おお)く出(で)ます。

次(つぎ)にプラスチックと紙(かみ)のごみが同(おな)じくらいの量(りょう)出(で)ます。

　スーダンの家庭(かてい)からでるごみ

最近(さいきん)はスーダンでもプラスチックのごみが増(ふ)えてきていますが、リサイクルの仕組(しく)みやルールがないため、あまりリサイクルされていません。

大(おお)きな問題(もんだい)です。

スーダンのごみの出(だ)し方(かた)は？

ごみ出(だ)しや分別(ぶんべつ)のルールはありません。

ごみ収集車(しゅうしゅうしゃ)がごみを回収(かいしゅう)に来(く)る時間(じかん)も決(き)まっていないので、まちの人(ひと)たちは好(す)きな時間(じかん)にごみを家(いえ)から捨(す)てます。

またリサイクルの仕組(しく)みもないため、ごみを分別(ふんべつ)することもありません。

ごみ出(だ)しをする場所(ばしょ)も決(き)まっていないので、下(した)の写真(しゃしん)のようにまちの中(なか)はどんどん汚(きたな)くなります。

スーダンのまちの中(なか)のごみ

ごみに対(たい)する意識(いしき)は大人(おとな)も子(こ)どももとても低(ひく)いです。

スーダンでは大人(おとな)も子(こ)どももポイ(ぽい)捨(す)てをします。

なぜかというと、環境(かんきょう)を守(まも)る習慣(しゅうかん)がないこと、環境(かんきょう)を考(かんが)えてごみを捨(す)てる仕組(しく)みがないことだと思(おも)います。

まずごみを捨(す)てるために仕組(しく)みを整備(せいび)して、スーダンに住(す)んでいる人(ひと)たちが環境(かんきょう)やごみ捨(す)てに対(たい)する勉強(べんきょう)をする必要(ひつよう)があります。

ごみを捨(す)てるための仕組(しく)みとは、ただごみ箱(ばこ)をまちに置(お)けばいいというものではありません。

スーダンの多(おお)くのまちにはごみ箱(ばこ)が設置(せっち)されています。

でもそこに捨(す)てられたごみをごみ収集車(しゅうしゅうしゃ)がきちんと回収(かいしゅう)できていません。

そのためとても臭(くさ)くなってしまったり、ひどい時(とき)にはごみ箱(ばこ)が燃(も)えてしまっている事(こと)もあります。

そんなことにならないようごみ収集車(しゅうしゅうしゃ)で回収(かいしゅう)できる仕組(しく)みを作(つく)ることも大切(たいせつ)だと思(おも)います。