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■地域3R研修会
経済産業省は循環型社会・経済システムの構築に向けて、その重要な担い手である地域住民(含む、児童・生徒)を対象に事業者、行政等と連携し3R推進の人材育成支援を積極的に進めています。その一環として当センターは平成15年度 経済産業省 から委託を受けて、以下2件の地域3R研修会を開催しました。

●3R教師研修会〈2月26日(金)、午前/於:虎ノ門パストラル・午後/於:家電リサイクル3工場〉
児童・生徒の3R学習の企画・指導をされている教師の方々への情報提供・意見交換会・家電リサイクル工場見学から構成される研修会を実施しました。首都圏の小・中学校等から105名の教師の方々の参加と、東京学芸大学 小澤教授はじめ9名の有識者の参加を得て盛況な研修会となりました。3R教育の豊富な学識経験者による講演、3R学習支援の仕組み、3R学習支援システムの運用、3R学習支援実施事例のビデオ紹介に引き続き活発な意見交換が行われました。さらに、3Rに取り組む企業の現場を実感するため3グループに分れ、家電リサイクル工場〈市川市:(株)ハイパーサイクルシステムズ、川崎市;JFEアーバンリサイクル(株)、江東区:東京エコリサイクル(株)〉を見学しました。年末にも拘わらず、工場見学では予定時間を超過した熱気あふれる研修会となりました。

●3R指導者研修会〈1月24日(土)、於:虎ノ門パストラル〉
 自らの3R活動経験・知見を活かして、3Rの取組みにおける地域企業等と地域住民(児童・生徒、教師等を含む)との連携を図り3Rを推進する地域内の指導者(3R講師)支援を目的とする3R指導者研修会を実施しました。 熱意ある75名の参加者と、富士常葉大学 松田助教授はじめ8名の有識者の参加を得て実ある研修会となりました。3R教育、3R学習支援の豊富な経験者による講演、3R学習支援の仕組み、3R学習支援システムの運用、3R学習支援実施事例のビデオ紹介に引き続き活発な実情に即した意見交換が行われました。

 以上の盛況な地域3R研修会を通じ、3R推進に向けた地域社会を構成する各セクター連携強化の一助になり得たのではと思います。2件の研修会では、会場参加者とご協力・ご支援いただいた関係者とを合計すると250人規模となりました。関係各位に深謝いたします。


■エコプロダクツ2003
 経済産業省産業技術環境局リサイクル推進課が実施しています「平成15年度循環型製品・システム市場化開発調査」の中で、廃棄物を利用した次のような7つの試作品が製造されています。
エッジレス廃ガラス・陶磁器等を利用したインターロッキングブロック等の土木製品
冷蔵庫から排出される廃ウレタンを利用したモルタル用砂代替品
使用済塩化ビニル管・継手を利用したポーラス雨水浸透ます
廃光ファイバー石英ガラスコアを利用した光学部品原料
高リサイクル率達成のための高純度廃ブラウン管ガラスクズ
木質廃棄物とデンプン系バインダーの混合による押出・射出成型品
廃木材の加圧炭化法による自由成型リサイクル品

 この開発調査の一環として、当センターはこれら試作品を広く公開し、需要拡大を図るための業務を受託しており、エコプロダクツ2003に参加しました。この展示会は, 独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構、社団法人 産業環境管理協会及び日本経済新聞が主催し、昨年12月11、12、13日の3日間、東京ビッグサイトに於いて開催されたもので、循環型社会に向けて重要な役割を担う「環境配慮製品―エコプロダクツ」の普及啓発と市場拡大を目的としています。3日間の来場者数はエコプロダクト2002を上回る114,060名と、過去最大規模となったようで、当該開発調査より得られた成果が広く評価してもらえるものと期待しています。
http://www.nikkei.co.jp/events/eco/

クリーン・ジャパン・ニュースレター No.7 2004.32

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