cjc | 7月号-3
 
clean japan news letter
CJCトピックス
平成21年度JICA集団研修「廃棄物3R・再資源化」(B)コースを実施しました

 当センターでは、独立行政法人国際協力機構(JICA)から委託を受けて、平成22年3月31日から4月23日の約1ヶ月間JICA集団研修「廃棄物3R・再資源化」(B)コースを実施しました。
 本コースは海外諸国の政府または都市ごみ行政に携わる実務者を対象として、日本の廃棄物問題対策の歴史を含めた関連法体系、3R 推進施策、産業会や自治体の取組についての講義及び廃棄物処理施設やリサイクル施設・工場の視察、経済産業省・自治体・NPO との交流等を通して、研修参加者の自国での改善計画(アクションプラン)策定を自らが行うことを目標としています。講師、見学先関係各位、交流先の方々のご好意・ご協力により有意義な研修ができ、研修参加者も大変満足して帰国していただきました。
 研修参加者は11名(フィジー、マレーシア、マーシャル、モロッコ、ミャンマー、パレスチナ、チュニジア、トルコ、バヌアツ)、講義、視察等にご協力いただいた団体、企業等は次の通りです。

写真:視察先での質疑・応答

閉講式の様子

(講義・視察順・敬称略)
講 義 協 力: 東京二十三区清掃一部事務組合、経済産業省、(財)日本環境衛生センター、日立造船(株)、(財)家電製品協会、公益財団法人日本容器包装リサイクル協会、公益財団法人 自動車リサイクル促進センター、(財)日本産業廃棄物処理振興センター、グリーン購入ネットワーク、3R推進団体連絡会、品川区清掃事務所、NPO法人埼玉エコ・リサイクル連絡会
視察等協力: 目黒区環境清掃部清掃リサイクル課、(株)小田急ビルサービス、東京二十三区清掃一部事務組合(新江東清掃工場、中防埋立処分場)、(株)国分商会、太平洋セメント(株)熊谷工場、高俊興業(株)、(株)井上、(株)中田、世田谷区資源循環センター、サッポロビール(株)千葉工場、(株)啓愛社、JFE環境(株)、JFEアーバンリサイクル(株)、(株)日本リサイクルマネジメント、JFEエンジニアリング(株)
まんが小冊子「3Rスリーアール」(改訂版)ができました

 本冊子は、主に小学校高学年を対象として、3R(リデュース、リユース、リサイクル)の考え方を、実例を使用して分かり易く説明したものです。平成17年度に初版発行後、5年が経過したので内容を吟味したところ、統計的なデータや一部の図絵を更新すると、引き続き教育の場で安心して使用できる有用な副読本であるとの結論に至ったので、前回と同様にNPO 法人 全国環境学習支援ネット 江頭先生、イラストレータ フクイヒロシ氏他、関係者の協力を得て改訂版を制作しました。「総合的な学習の時間」における学習活動をはじめさまざまな学習活動において利用できます(無償配布、送料依頼者負担)。

【お問合せ先】

(財)クリーン・ジャパン・センター 3R学習教材担当
TEL:03-6229-1031 FAX:03-6229-1243
http://www.cjc.or.jp/support/kyouzai/index.html

まんが小冊子「3Rスリーアール」
まんが小冊子「3Rスリーアール」
まんが小冊子「3Rスリーアール」
まんが小冊子「3Rスリーアール」

「日本のマテリアルバランス2007」ができました (競輪補助事業)

 「日本のマテリアルバランス2007」は、資源の有効利用と3R推進の基礎データとして、我が国における「資源投入」から「財生産」「財消費」「リサイクル・処分」までの一連の物質フローを一般公開されているさまざまな統計データを使用して算出したものです。また、これらの経年推移も分かり易くグラフで表示しています。なお、本マテリアルバランスの算出は、算出時点(2010年3月)における廃棄物統計(環境省公表)の最新版が2007年度データなので、これにあわせ2007年度または2007年の統計データを使用しています。概観は以下のとおりです。

■資源投入・財生産

わが国では一年間に17.5億トンの資源を投入して10.6億トンの財を生産しています。財生産のために4.6億トンのエネルギーを消費し、0.6億トンの有価副産物と4.2億トンの産業廃棄物を排出しています。資源投入量は、建設需要の減少により国内資源の需要が減少していることにより、毎年減少しています。

■財消費

生産された10.6億トンの財の一部1.9億トンは輸出されていますが、残り8.7億トンは国内に出荷され、これに輸入製品0.6億トンを加えた9.3億トンが消費されます。この一部は費消しますが、7.9億トンは道路、橋、建築物、生産設備、耐久消費財などとして国内に蓄積されます。

■リサイクル・中間処理

有価副産物や産業廃棄物などのうち2.7億トンは再生資源として循環利用され、0.9億トンは堆肥等として土壌に還元されています。また、再生資源のうち0.2億トンは輸出されています。再生資源量は毎年、徐々に増加しています。

■最終処分等

以上のような資源投入、財生産、消費、リサイクル等の一連のマテリアルフローの結果、どうしても有効利用できない廃棄物0.3億トンが最終処分(埋立等)されます。最終処分量は、ここ数年間で半減しています。

日本のマテリアルバランス2007



| back | top | next |
 


Copyright (C) 2010 CJC All Rights Reserved.