産業廃棄物ってなんだろう
    
    会社などが製品や食品を作ったり売ったりする段階では、たくさんのごみが出ています。
    それらのごみを産業廃棄物とよんでいます。
    たとえば、教科書やノートを作る工場から出る紙のくず、冷蔵庫や自動車をつくる工場から出る金属のくず、ジュースやお菓子をつくる工場から出た食べ物のくず、病院で使われた注射針など、みんな産業廃棄物です。
    
    どんな種類があるの?
    産業廃棄物は、国の決まりで燃えかすやプラスチック、金属のくず、どろどろの汚泥など20種類が決められています。
    たとえば、
    
      
     鉱さい
     
たとえば、自動車は鉄や銅などの金属で作られています。
     この金属を作る時、製鉄工場でスラグという大量のガラス状のごみがでます。
     このごみを「鉱さい」とよんでいます。
     
    
      
     おでい
     
たとえば、ノートは紙で作られています。
     この紙を作る時、製紙工場で製紙スラッジという大量のヘドロ状のごみがでます。
     このごみを「おでい」とよんでいます。
     
    
      
     動物のふんにょう
     
たとえば、スーパーなどで売られているお肉の牛や豚などは、ちく産農場で育てられています。
     ちく産農場では、牛や豚など大量のふんやにょうがでます。
     このごみを「動物のふんにょう」とよんでいます。
     
    などです。
    どんな場所から出てくるの?
    たとえば、
    
      
     工場
     
工場からは、金属のくずなどが大量に出ています。また、汚れた水をきれいにした後に出てくる汚泥などもあります。
     
    
      
     公共設備
     
火力発電所からは、石炭のもえがらが、大量に出ています。
     
    
      
     工事げん場
     
家やビル、道路や橋などを建てたりこわしたりする工事げん場からは、コンクリートなどのがれきが大量に出ます。
     
    
      
     ちく産農場
     
牛や豚、とりなどを育てているちく産農場からは、ふんやにょうなどが、大量に出ます。
     
    だれが処理するの?
    国の法律で、産業廃棄物を出した工場などが責任を持って、
    
     - みずから処理する
- 許可を持った産業廃棄物処理業者にお金を支払って処理する
ことが決められています。
    リサイクルを決められているものは何?
    国の法律で、
    
     - ビルなどの建設工事から出るコンクリートがら、木くず
- 食品工場やお店などから出る生ごみ
はリサイクルを決められています。