廃棄物の発生抑制、再生利用の推進により資源の効率的な利用・循環を促進し、もって環境の保全、経済の振興、持続可能な社会を実現することを目的として活動しています。
わが国の大気へのVOC総排出量の約70%を占める「溶剤系VOC」を対象として、 ①VOC排出施設の現状、②VOC回収・再資源化技術(装置)の現状と課題、③今後開発すべきVOC回収・再資源化技術(装置)の要求仕様等について調査研究を行ったものです。 溶剤は、塗料・接着剤等の溶解、希釈や金属・半導体等の洗浄に使用され、その年間使用量(消耗量)は約230万トンと推定されており、このうち約半分にあたる120万トンがVOCとして大気に放散されています。 溶剤を大量に使用するプロセスとして、ラミネート加工、粘着剤製造、グラビア印刷(出版、特殊)、塗装、工業洗浄、化学品製造等が上げられ、これらを中心とした産業に対し法規制と業界の自主的な取組みによって、平成22年までに平成12年のVOC排出量の30%削減を達成しようとしています。 従来のVOC排出抑制技術は焼却が主体であり、資源の有効利用と温室効果ガス排出抑制の観点から今後は回収・再資源化(リサイクル)に重点を移すべきと考えます。 以下に報告書の概要を紹介いたします。