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企業

リサイクル

スターバックスの食品リサイクル【飼料化、たい肥化】

活動主体

スターバックス コーヒー ジャパン(株) 等

対象

店舗で発生した食品廃棄物(コーヒー抽出後に残る豆かす)

取組み概要
(処理技術、仕組みなど)

今までリサイクルが難しいとされ、大半が焼却処分されていたコーヒー豆かすについて食品リサイクル法に定められた再生利用の促進制度を活用し、食品廃棄物の排出者のスターバックス コーヒー ジャパン (株)(以下スターバックス)が、飼料製造者、たい肥製造者、農家等と連携し、食品廃棄物の循環に取り組んでいる。またコーヒー豆かすの飼料化、たい肥化の技術開発は(株)メニコンが行っている。

【飼料化】

スターバックスの関東193店舗で、コーヒーを抽出した後に残る豆かすを、ミルクやサンドイッチなどを店舗に運ぶチルド物流の「戻り便」で回収後、チルドセンターに集約、リサイクル施設へ引き渡し、乳酸発酵の技術をもとにリサイクル施設にて①コーヒー豆かす、②乾燥おから(嗜好性を上げ、水分を保持するため))、③ふすま(小麦を粉にする時にできる皮のくず(乳酸菌を増やすため))を乳酸発酵させ飼料化。この飼料を利用して酪農家が乳牛を育成し、牛乳を生産。一部は店舗でドリンクの原材料に使用することによってコーヒー豆かすの食品リサイクルループを形成している。

【たい肥化】

スターバックスの近畿66店舗で、コーヒーを抽出した後に残るコーヒー豆かすを、ミルクやサンドイッチなどを店舗に運ぶチルド物流の「戻り便」で回収後、チルドセンターに集約した後、リサイクル施設でたい肥化。コーヒー豆かすたい肥は土壌改良剤としての機能は高いが、ポリフェノールに含まれる発芽抑制物質が利用を困難にしていた。そこで、たい肥に菌を加えよく発酵させる技術を開発し、発芽抑制物質の低減化を実現。それらのたい肥を使って農家が野菜(キャベツ、レタス、サニーレタス、ほうれんそう、キュウリ等)、や小麦や茶を生産。生産された野菜や小麦、茶はスターバックス の店舗でサンドイッチやドリンクに加工され販売することによって、食品リサイクルループを形成している。また、同社は実際に農家を訪れ、生産現場の課題をともに解決していくことを目指していけるよう、単なる生産者と消費者の関係でなく、持続可能な農業の実現に向けたパートナーとして活動を推進している。

食品廃棄物が循環するしくみ

フロー図

※1:数値は再生利用事業計画の計画値で特定年度の実績ではない。
「再生利用事業計画(食品リサイクルループ) 」は、「食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律(食品リサイクル法) 」に基づき、食品リサイクルを推進する上で、食品関連事業者、再生利用事業者、農林漁業者の3者がリサイクルの環を構築し、再生資源を有効に活用する計画を国に申請し、認定を受ける制度。

※2:キャベツ、レタス、サニーレタス、白菜、ほうれんそう、キュウリ、白ねぎ、ブロッコリー、甜菜、長いも、金時にんじん、にんじん、大根、じゃがいも、さといも、かぼちゃ、さつまいも、玉葱、トウモロコシ、茄子

(出典:農林水産省「食品リサイクル法に基づく再生利用事業計画の認定実例(肥料化事業)H28年7月」より作成)